J-SCARPHについて
組織名
任意団体
J-SCARPH
Japanese Society of Supportive Care for Patients with Head and Neck Cancer
日本頭頸部がん支持療法研究会
事務局
〒277-8577
千葉県柏市柏の葉6-5-1
国立研究開発法人 国立がん研究センター東病院 頭頸部内科
研究会概要/発展の経緯
背景
頭頸部がんに対する治療は手術を中心に行われてきたが、切除不能例に対する治療や喉頭、咽頭の機能保存を目指す場合は、手術、放射線治療、化学療法を組み合わせた集学的治療が広く行われている。 さらに進行がんにおいては手術治療後に術後補助療法として放射線治療や化学放射線治療を追加することが標準治療となっており、これらの領域は単科単職種ではなく多職種医療によって行うことが世界的な流れとなっている。
趣旨/目的
化学放射線治療では様々な副作用が出現し、それをうまく管理しないと治療を完遂することが出来ない。副作用対策のなかには専門的な処置を必要とするものも多く、院内での多職種連携が成功のカギとなる。 多職種連携でまず必要となることは疾患に対する認識を共有することである。それは文献的なものだけでなく医師の方針、処置の内容など具体的な部分に関してもお互いに把握しておく必要がある。 本研究会では職種ごとに専門的なテーマを掲げ、それを講演、実演を交えて詳しく解説することで、各セクションが何を行うべきかについての共通認識を涵養し、即明日からの臨床に実践できる情報を提供することを目的とする。
発展の経緯
化学放射線療法は、頭頸部がんの様々な状況で標準治療として位置づけされてきているが、その定着は十分とは言えない。 そこで、厚生労働省がん研究助成金【指】「がん治療による口腔内合併症の予防法及び治療法の確立に関する研究」班(浅井班)と、オリンパスメディカルシステムズ(株)「頭頸部がんの胃瘻造設を考える会」をそれぞれ発展させ、「頭頸部がん支持療法研究会」(現:日本頭頸部がん支持療法研究会)を立ち上げることとなった。 本会は、頭頸部癌の化学放射線療法に携わる各職種の医療従事者を対象として、教育や啓発の機会と研究成果の発表の場を提供することで、化学放射線療法の管理技術の向上をはかり、標準治療を広く地域基幹病院で安全に行えるようにノウハウを提供することを第一の目標とし、さらには本会が将来的に学会に認定され、次の世代の Oncologistを育成できるような場になることを目指している。